日商簿記2級から一発合格する3つの方法

簿記学習

これから日商簿記検定の受験を考えている方で、簿記3級をとばして簿記2級に挑戦したいと思っている方は多いのではないでしょうか。

勉強時間や受験費用、教材費もかかりますし、できることなら一気に上位資格を取ってしまいたいですよね。筆者もその考えを持つひとりです。

当然、簿記3級より簿記2級を所持している方が、就職、転職でも評価されますし、年収アップにも繋がるでしょう。担当業務領域が広がり、あなたの市場価値はその後どんどん上がっていきます

この記事では、筆者の受験体験から、いきなり簿記2級を取得するメリットやデメリットを踏まえた上で、具体的な対策方法を3つご紹介します。

筆者自身、この方法で簿記2級から受験し、一発合格したので、参考になれば幸いです!

簿記3級の受験をスキップするデメリット

まずは、簿記3級の受験をスキップして、いきなり簿記2級を受験するデメリットをしっかり押さえておきましょう。

デメリットを意識すれば、学習時に気をつけるべきポイントがおさえられます。

結論として、以下のようなデメリットがあります。

  • 基礎がおろそかになりがち。
  • 簿記2級の学習でつまずきやすい。
  • 簿記2級に受からない場合、無資格の状態が続く。

それではひとつひとつ見ていきましょう。

基礎がおろそかになりがち。

想像がつきますよね。簿記3級はいわば簿記の基礎です。簿記3級を受験した人は、受験しなかった人より基礎力があると言えます。

仕訳の作成や、総勘定元帳への転記など、実務を意識した際に根底にある業務の流れを理解しないまま学習するのは危険です。

まずは、大まかな業務の流れ(なぜそれが必要で、どういう順番で実務が行われているのか)の大前提を把握する必要があります。それは簿記2級の教材では前提知識としてあまり触れられないことが多いです。

目標を立てる時もまずはわかりやすい大きな目標があり、そのための対策を細分化していくのが理想のフローだと思いますが、資格試験も同じで、まずは大前提となる業務の全体像をしっかり理解する必要があります。

その後、細かく分野ごとに自分が今どの業務の何を学習しているのか理解して学習を進めるべきです。

簿記2級の学習でつまずきやすい。

基礎がおろそかになると簿記2級でつまずきやすくなります。当然ですね。簿記2級の範囲は簿記3級より広く、応用的な内容が求められます。

つまずくこと自体は誰にでもありますし、問題ではありません。このデメリットの本質は簿記3級の受験をした人に比べ、結局時間がかかってしまう可能性があるということです。

時間がかかってしまう理由は、基礎がおろそかになっていることで、わからないことがわからないという状況を生んでしまう可能性があるからです。そうなると、効率的な学習ができているとは言えません。

簿記2級の論点は普通に難しいです。一つ一つは理解できても、論点が重なってくると頭の中がごちゃごちゃになってしまうんです。連結会計はその最たるものです。

難しい論点でつまずかないためにも、基礎的なことはしっかりと頭の中でフォルダ整理した方がいいです。せっかくショートカットするなら、時間をうまく短縮したいですもんね。

簿記2級に受からない場合、無資格の状態が続く。

受験者の方にとって、結構つらいデメリットがコレですね。

いきなり簿記2級に挑戦して、落ちてしまった場合です。簿記3級レベルであれば、しっかり勉強すれば資格自体は取れていたかもしれない、という後悔を抱くかもしれません。

簿記2級の試験は年3回しかないので、一度落ちてしまうと、意欲も低下しますよね。

この問題の本質は「無資格」では無いんです。「モチベーション」なんです。

ただ、正直こればっかりは悔いても仕方ないのです。大事な本質は実務に役立つ体系化された知識を自分に吸収することです。資格取得がゴールではありません。誰が何と言おうと声を大にして言いたいことは、「勉強したことは一切無駄になりません!!」ということです。

実際に勉強した筆者が言うので間違いありません。

それに、簿記2級を取りたいという目標があるのに、簿記3級なら取れていたかもというのは、実際そうだったとしても満足はできないと思います。

資格取得できれば自信もつきますし、信頼もつきます。でも見かけだけでなく、中身が成長していることを常に自覚しましょう。そして常にワクワクして学習するべきです。

筆者はサウナが大好きで、ドラマ「サ道」をヘビーリピートしていますが、その中で蒸しZという人物が「サウナを信じるな」と言うんです。資格も同じです。「資格を信じるな」です。笑 

簿記2級から受験するメリット

デメリットが続き、じゃあやっぱり3級から受験すべきか、、と思ったあなた。大丈夫です。筆者は2級から勉強して3ヵ月で一発合格しています。

そんな筆者が思う簿記2級から受験するメリットを紹介します。

  • コスパが良い。
  • 圧倒的、時間の節約。

それではそれぞれ見ていきましょう。

コスパが良い。

言わずもがなですね。受験費用は簿記3級を受験しない分、安くなります。
簿記3級の教材をそろえる必要が無いので、その分、安くなります。

簿記2級も簿記3級も受験費用自体、5,000円弱ととても安価ですが、簿記2級の魅力はなんと言ってもそのパフォーマンス、リターンの大きさです。

会計職に限らず、様々な職種において、簿記2級レベルの知識を有している人材を優遇しています。就職活動や、転職活動においてこれほどコスパの良い武器はなかなか無いですね。

筆者自身、簿記2級の合格をキッカケに転職し、年収をアップさせています

会計知識はフリーランスや個人事業主にとっても必須の知識です。簿記2級ほどの知識があれば、財務分析を行い、経営指針を立てることは可能です。

圧倒的、時間の節約。

簿記3級の受験だって、やり方を間違えれば落ちる可能性は充分あります。

簿記2級を目標にするなら、正しい方法で学習し、最初から簿記2級を受験することで、圧倒的な時間短縮になります。

年1回の簿記1級の試験に比べれば、簿記2級は年内に3回もチャンスがあると思ってポジティブに受けとり、学習を進めましょう。ただ、1回目で絶対受かってやるという気持ちは大事ですよ!

学生さんはそんなに焦る必要はないかもしれませんが、社会人は限られた時間の中でどのような戦略を立てて行動を取るか考えることが重要です。

簿記2級から取得するデメリットよりメリットが少なく感じたかもしれませんが、早く有益な資格を得ることは早期にその先の人生の選択肢を増やしてくれます。それは将来的な資産を大きく増やすことに繋がるはずです。何にも代えがたい大変大きなメリットといえますね。

効果的な学習方法3選

まずは、具体的な学習方法についてご紹介します。
(筆者が実際に使った教材は最後のトピックで紹介していきます!)

インプット2つ、アウトプット1つの計3つです。

【インプット編】

  • 一冊の参考書を隅から隅まで読み切る。
  • YouTubeで学習する。

【アウトプット編】

  • 練習問題、過去問を解く。

それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。

まずはインプット。

一冊の参考書を隅から隅まで読み切る。

ありきたりかもしれませんが、とても大事なことです。

参考書を無駄に多く買いすぎてはいけません

一冊だけしか買わないでくださいという意味では無いです!

そもそも簿記のテキストは商業簿記と工業簿記で分かれていることがほとんどなので、必然的に4冊程度の本を買うことになります。

大切なのは、その一冊一冊を最初から最後までやり切ることです。
そのためには、あれもこれもテキストを買い漁らないほうが良いです。

最近は良書が多く、どの参考書もとても工夫を凝らして書かれています。
その分、どれも気になってしまうと思いますが、これだ!と思った教材を絞り、絶対に最後まで隅々まで目を通してください。

確実に最初から最後まで目を通すためにもテキスト、問題集は必要最低限で大丈夫です!

YouTubeで学習する。

今は現役会計士さんの簿記講座を無料でみれる時代です。とんでもないことですよね。
これを活用しない手はないです。

わからない論点や、そもそもこれは何?となった際は、ネット検索に合わせてYouTubeも活用しましょう。

もう一つ、動画学習のメリットは、電車内や、ベッドの上でリラックスしている時でもできることです。

本を読むことに比べ、動画の視覚的な印象、耳から入ってくる聴覚からの印象も合わさり、より頭に残りやすいでしょう。

続いてアウトプットです。

練習問題、過去問を解く。

アウトプットは知識の定着に欠かせない要素です。
実務では常にアウトプットを伴うため、自然と覚えていきますよね。

でもいざ、覚えた知識を体系化しようとしたら、とても時間がかかるでしょう。

資格学習では順序が逆です。まずは先人が体系化してくれた知識をインプットし、問題を通してアウトプットします。練習問題や過去問は苦行かもしれません。

そんな時は、せっかく身に着けた簿記の知識を生かして、実務だと思って取り組んでみてください。あなたが問題解決をするのです。そうすると少しワクワクしてきませんか?笑

そうなったらあなたは立派なビジネスマンです。なんの仕事もプロ意識を持って楽しめるはず!

おすすめの教材

では、3つの学習方法はわかったけど、どうすればいいのか、教材を知りたいですよね。
ちゃんとお伝えします。簿記2級から挑戦するあなたに私が心からおすすめする教材です。

まずはこの本を読んで!

簿記2級から挑戦する方に、まず絶対読んで欲しいのは、

ふくしままさゆきさんの

・「独学応援!ホントに理屈っぽい!簿記2級 商業簿記」

・「独学応援!ホントにわかる!簿記2級工業簿記」

です。

筆者はそれぞれ試験前に2周は読了しています。
短期間で簿記2級からの受験でも合格できたのはこの本を読んだからです。

しかもこの本、何がすごいって、Kindle版が無料なんですよね、、
商業簿記はamazon prime会員、工業簿記の方はkindle unlimitedのサブスク利用をしている場合無料のようですが、控えめに言ってやばすぎます。

おすすめのYouTubeチャンネル

そしてふくしま先生、YouTubeもやられています。こちらは筆者は今でもお世話になっています。あまりにわかりやすく、一方的な感謝と敬愛をこめて紹介させていただきます。

ということで、教材とYouTubeはふくしま先生のものを使って隅々まで学習しました。
それだけで、簿記・会計の感覚はかなり掴むことができました。

もちろん、それ以外にもネット検索を利用したり、よせだあつこさんという会計士の方の問題解説動画YouTubeを参考にしたりと、素晴らしい教材はたくさんありましたので、参考にしました。広く情報収集するクセはつけてくださいね!

練習問題や過去問について

そして問題集ですが、正直にいうと筆者は問題集はやりましたが、過去問は一個もやってません(笑)ただこれはホントにおすすめしません!責任は負いかねます。。

場慣れする意味でも、余裕がある方はきちんと過去問解いてください。合格率が跳ね上がります!

過去問をやらないというのは真似してほしく無い悪い例ですが、筆者が正直に述べた理由は、あまり過去問をやる時間が無かった方を勇気づけたいからです。

とはいえ筆者も問題集自体はパブロフ簿記 テキスト&問題集(よせだあつこさん著書)を購入し、隅から隅までやり切りました。このやり切りが大事です。ちなみに過去問題集は何でもOKです!

受かる指針、基準を一つあげるならば、テキストも問題集も必ず最初から最後までやりきることです。中途半端な状態で試験本番をむかえないようにしましょう。

逆に言えば、購入したものは最後までやり切ればいいのです。

簡単な指標じゃありませんか?

筆者の場合、深堀したいものはネット検索や、YouTubeを見て補強学習をしました。

まとめ

さて、ここまで記事を読んでいただいた方はすでにやるべきことが見えていることでしょう。今回紹介している教材を絶対につかわなければいけないわけでは無いですし、どうしても独学に自信の無い方はスクールに通う手段もあります。

ただ、基本的には筆者の体験を参考にしていただいて、できそうと思えた方は、是非、短期間×低コストでの簿記2級合格を目指して頑張ってみてください!

どんな形であれ、今日から行動を起こしていきましょう~!

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